こたつ&&みかん&&でーたべーす

DB 関連の話を中心に技術っぽい記事を書きます。

株式会社 Scalar に入社しました

2021/12/31 付けで約 9年弱勤めた前職を退職し、2022/01/01 から 株式会社 Scalar でお仕事をさせてもらうことになりました。大きな節目であり、せっかくなので、入社エントリを残しておこうと思います。

Scalar はどんな会社なのか

Scalar (Twitter: @Scalar_labs) は、「THE WORLD'S RELIABLE DATABASE」をビジョンとして掲げ、分散 DB (分散 Tx マネージャー) である Scalar DB と分散型台帳である Scalar DL という 2つのプロダクトを中心に、DB 関連のプロダクトの研究開発を行なっている会社です。

また、Scalar DB は OSS (Apache License 2.0) で公開されており、Scalar DL は商用ライセンスでのみ提供されています。

  • Scalar DB (Apache License 2.0)
  • Scalar DL (Commercial License only)
    • Docs
    • GitHub
      • ※商用ライセンスのみでの提供なので、GitHub 上でも基本的にはドキュメントのみが公開されています。

私も絶賛勉強中なので、各プロダクトの概要については以下のホームページをご覧ください。しばらくしたら (OSS である Scalar DB を中心に) プライベートでもアウトプットしていきたいなぁと思ったりしてます (思ってるだけ)

転職した経緯/理由

私の今までのキャリアとしては、いわゆる「サポートエンジニア」のキャリアが長い状況で、PostgreSQL / NGINX / Linux あたりを中心にした OSS のサポート (特に PostgreSQL のサポート経験が長い) やパブリッククラウドのサポートをやってきました。DB を好きになったのも、PostgreSQL のサポートをしていた部分が大きいと思います。

また、少しだけ SI プロジェクトにも参加したことがありましたが、上記の通りサポート歴が長く、「何かを作る」という経験が少なかったため、(特に転職活動はしていなかったのですが) 漠然と「エンジニアとして何か (サービスやプロダクト) を "作る" 仕事がしてみたい」と思っていました。

そのような状況で Scalar から声をかけていただいたのですが、上記の通りサポートの仕事が長く開発系の仕事はほとんど経験がなかったので、最初は「自分のスキルセットではマッチしないのでは」とかなり及び腰になっていました。

しかし、分散 DB である Scalar DB というプロダクト自体や、分散 DB の研究開発をしているという Scalar の業務内容にはかなり興味があったので、一度お話を聞かせていただくことにしました。

その中で、「私のスキルセットでは合わない気がするのですが...」という部分も正直に伝えた上で、会社のことやプロダクトのことについていろいろとお話させていただくことができました。スタートアップで働くことも初であり不安もあったのですが、最終的に 5回ほど面談の場を設けていただき、私が不安に思っている部分や疑問点について事前にしっかりお話させていただけたことが安心材料になりました。

また、技術的な部分としては、個人的に「DB が好き」ということもあるのですが、マイクロサービスにおける複数サービス (各サービスが使っている複数の DB) 間で一貫性のある更新を可能にする Scalar DB はとても興味深いものでした。当時 (今もですが) CockroachDB を通して「分散 Tx」等にも興味を持っていた私には、かなり「刺さる」プロダクトでした。

加えて、(正直に言うと当初は名前すら知らなかったのですが) 契約書等の様々な重要な書類 (従来紙だったもの等) の電子化が進み「電子データの信頼性」がより重要になってきている昨今の状況において、DB 自体に改ざん検知機能をもたせる (DB 自体にデータの信頼性を高める機能をもたせる) Scalar DL というプロダクトについても、とても興味深いものでした。

更に、両プロダクト共に「水平スケール (スケールアウト) できる」という部分もとても魅力的であり、それぞれのプロダクトが今後活躍できそう (需要がありそう) と思った部分も決め手の 1つでした。

正直なところ前職はとても居心地の良い会社だったため、転職するか否か最後まで悩んだのですが、「自分が好きな DB という技術分野で仕事ができる」「やってみたかった "作る" 仕事ができる」「プロダクトが魅力的」という部分が勝り、転職を決断した次第です。

Scalar でやること

Scalar での私の当面のミッションの 1つ目は「各プロダクトのサポート (主に技術面でのサポート)」です。前述した通り、サポートエンジニアとしてのキャリアが一番長いので、まずはそのあたりをスキルを活かして貢献していけるように頑張っていこうと思います。

そして、2つ目のミッションは「クラウド/Kubernetes 環境へのデプロイを容易にする」ことです。いわゆる「クラウドネイティブ化を推進する」という感じでしょうか。主に以下の 2つのリポジトリを中心に活動していく予定になっており、この部分が私が挑戦したかった「何かを作る」部分になってくると思います。

技術コミュニティのみなさまへ

実は、今回の転職は以前参加していた Database Internals 輪読会 での繋がりがきっかけでご縁をいただくことができた次第となっています。また、Cloud Native Database Meetup で私がアウトプットした内容も見ていただいた上で、面談でいろいろなお話をさせていただくことができました。

更に、上記のようなコミュニティでのアウトプットにおける私の「第一歩」は Cloud Native Developers JP での LT でした (めちゃくちゃ緊張してたので当時どんな感じでお話をしたか覚えてません...w)。技術コミュニティへの参加やアウトプットの機会が無ければ Scalar に巡り会うことはできなかったと思います。

上記コミュニティを含め、今まで参加させていただいた各コミュニティの運営/関係者/参加者のみなさま、本当にありがとうございました。これからも DB 界隈や Cloud Native 界隈を中心に技術コミュニティでわいわいしていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします!

まとめ

ということで、2022 年は心機一転、Scalar で新しいことにチャレンジしていきたいと思います。正直なところ、まだ不安な部分 (主に自分のスキルでどこまで貢献できるのかという部分) もあるのですが、自分が好きな DB や Kubernetes に関わる仕事ができるので、テンションは上がっています。

前職のみなさま、長い間ほんとうにお世話になりました。最後にご挨拶させていただいた際、みなさま明るく前向きに送り出していただいたこと、本当に感謝しています。ありがとうございました。

Scalar のみなさま、まだまだ未熟な部分もありますが、少しでもお役に立てるよう頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

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